コロナショックで世界同時株安が起きた
2020年3月13日NYダウや日経平均株価をはじめ世界同時株安継続中です。
中国の武漢から始まった「コロナウィルス」が世界中へと感染を拡大させ各国の都市の閉鎖、移動の制限、工場の稼働停止、イベントの中止など経済活動の停滞を招き打撃をあたえているからです。
しかもこの動きはまだ始まったばかりで、さらに拡大、コロナウィルスに対する特効薬もまだないことから終息の目途はたっていません。
今回の株安は2月24日にNYダウの暴落を始まりとして世界の株式市場は暴落を起こし、日経平均株価も2月の最高値23,995円から現在17,000円台まで下落して、経済アナリストの中には「リーマンショック以上の下落が起きる」さらにもっと下がり1万円を割るなんていう人もいます。
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含み損の投資家が続出
こういう状況ですから含み損を抱えて
損切も出来ない。どうしていいか分からない・・・
と苦しんでいる投資家が続出中です。なぜこのような状況になったのかを分析すると、コロナウィルス騒動自体は昨年末ごろから海を隔てた中国で始まり、ほんの1か月前までは(中国での)感染拡大や武漢に取り残された日本人をチャーター機で救出する様子がニュースとして伝えられてきました。
ある意味、人ごとの感じでした
にもかかわらず日経平均やNYダウには今回の暴落のような状況は見られず、懸念はあるもののどうにか経済的にも株価的にも持ちこたえるのではないかと投資家たちを安心させたことが、逃げ遅れた人を生んだ原因ではないかと思われます。
年月日 | 出来事 |
---|---|
1月9日 | 中国は新種のコロナウイルス特定されたと発表 |
1月16日 | 国内初の感染者の確認 |
1月29日 | 日本政府、武漢から日本人をチャーター機で救出 |
2月26日 | 政府 イベント中止等要請 |
2月27日 | 政府 学校臨時休業要請 |
3月 4日 | 国内感染者が1000人を超え、死者12人。 |
「現物だから」という人が増えてきた
こんな中、株式掲示板を見ていると
現物だから・・・
と書き込みをする人が増えてきました。
意味を翻訳すると
- 信用取引じゃないから株価が下がっても借金しているわけじゃないから我慢できる
- 何年かすれば元の株価に戻るだろう
- 塩漬けして放置しよう
というところでしょう。一見すると正しい対応の仕方のように思えます。しかしこれで本当に良いのでしょうか?
それは手法ではない
はっきり言って「間違い」です。何が間違っているかというと
現物だから
という(期間的な)トレード手法が無いのです。手法(スタイルとも言います)は大きく分けて4つあります。
- その①:中長期
- その②:スイング
- その③:デイトレード
- その④:スキャルピング
それぞれの違いは「ポジションの取得~決済までの時間」が異なります。
トレード手法という基本があって、その上にテクニカルや個人的な経験などの応用を積み上げ、実力を上げていくというやり方が正しいと考えます。
「現物だから」という考えは「放置」と同じ、期間を無視した考え方です
基本ががたがたなのに、その上にどんなテクニカル分析も経験も積み上げようがないですよね。
分からないから損切できない
そもそも株価の「上がり、下がり」をイメージできていない(分からない)から損切ることもできないわけです。もし損切るとしても精神的に追い詰められて、特に意味のない所で損切をしてしまうことになります。
正しい努力をしてますか
株でもFXでも投資で成果を出すには努力が必要です。
毎日勉強してるんだけど・・・
努力といっても
- 正しい努力
- 間違った努力
があります。間違った方向にいくら努力しても正しい目的地には着きません。稼ぐこともできず損してばかりで「自分は努力してもうまく行かないことばかり。運がないのかな・・・」「頑張っても報われない人生なんだ」なんて思うかもしれません。
正しい方向に努力する
正しい方向に努力してこそ、努力の成果が出るというものです。
- その①:まずは手法を決める
- その②:手法に基づいた取引を行う
- その③:成功、失敗を分析しまとめておく
例を出すと箱をイメージします。1つには「中長期」、もう1つには「現物だから」と書かれています。その箱の中にトレードを通じて得た反省や学習の知識を入れていきます。数年たってどちらの箱に価値のある宝物が詰められているでしょうか?
「中長期」の箱に価値のある「知識」や「反省」が詰められていると思います。それこそが正しい努力というものだと考えます。