前回までの「OYOホテル初めて利用してみた」は
【予約編】はこちらをご覧ください。
仕事で京都に行くことになり、最近話題のOYOホテルに興味があったのでOYOで部屋を探すことにしました。予約はネット経由のみで、公式サイトを見てその安さにびっくり。しかし登録方法に苦労して、困ったことが起きても、どこに問い合わせていいかもわからない展開に。とりあえずは予約完了。今回はその結果どきどきの【宿泊編】になります。
【OYOホテルとは?】
インドに本社を置く企業が運営する格安ホテル予約サービスです。ソフトバンク・ビジョン・ファンドなどから出資を受けている。同じく出資を受けているWeWorkのごたごたもあり、OYOも危ないのでは?とネットでは言われたりもしています。
ホテルまでの道のりとチェックインまで
その日は季節も冬の始まり12月ということで寒い日でした。今回宿泊することになったのは京都市の北部にあるOYOホテルです。JR京都駅から市バスに乗って、目的地に向かいます。
京都は昔と違い本当に外国人観光客が増えましたね。市バスには日本人以外の方もたくさん乗られていました。以前は欧米人が中心だったようですが最近はアジアからの観光客が増えているようです。
【京都から生まれた新語?「観光公害」】
平成30年の京都への国別観光客数は、中国が25%、次いで台湾、アメリカと続きます。たくさんのお客さんが来られ地元経済が潤うのとは反対に「観光公害」という言葉も出始めたようです。ホテルに向かう市バス車中でも大きなキャリーバッグを乗せた観光客の方がいました。たまに訪れる人にとっては何でもない光景が、地元に住む市民にとっては「うんざり」に感じるのかもしれませんね。
ホテルに到着
さあホテルにつきました。白壁にのれんがかかった建物の正面は、外国人観光客には日本風の建物と印象を抱かせるのかもしれませんが、日本人には江戸時代の蔵という感じで不思議な可笑しさを感じさせました。
【ホテル周辺の環境】
徒歩5分くらいの距離にスーパーがありました。さらに10分ほど歩くと大きめのショッピングセンターと大学が2校。その周辺には学生向けのファーストフードから王将などがあり、その他ディナー対応のお寿司屋さんなど飲食店は豊富でした。
誰もいない・・・
のれんをくぐり受付に向かいます。閉じた窓には外国人観光客向けに英語の案内がびっしりと張り付けられています。
しかし誰もいない。
受付には電気も付いていて、パソコンも起動しているのに、です。
窓をコツコツとノックしてみてみました。だれも出てこない。なぜ?
よく見ると窓に、窓にマジックテープで携帯電話が取り付けられていてここから電話越しにチェックインをするようです。
ホテル前で重大な忘れ物をしたことに気付いた
ここであることに気づきました。メールで知らされていた「政府発行の身分証明書」を持参すること。これがないともしかしてチェックインできないのではないか?と不安になりました。
窓に書かれた手順通りチェックイン作業をしてみます。電話口に出たのは女性でした。いったいどこに電話をかけているのでしょうか?ただ作業自体は簡単なものでした。
- その①:鍵は数字が書かれたロッカーの中にある
- その②:チェックアウト時にポストの中に宿泊税200円を支払って下さい
- その③:チェックアウト時間は翌11時で、その時刻までに鍵を元のロッカーに返却して下さい
以上で終わりです。
結果的にはこれでチェックイン完了。身分証明書はいらない、というかそもそも見せる人がいない状態でした。個人的には助かりましたが、これで良いのか悪いのかはわかりません。
いざ!入室「ここはラブホテルなの?」
オートロックのドアを開いて建物に入ります。出来た(改装された)ばかりだったかもしれませんが清潔感のある内部です。徹底した省人化が進められていて、エレベータを降りてすぐにご自由にお取りくださいとばかりに山積みされたタオルとバスタオルがありました。
ここまでお客さんも含めてただの一人も見ていません。
【いろいろ借りれます】
自転車や、調理器具もレンタルできるようです。自炊用の鍋などが500円で借りれるようでした。ただ人がいないのでどこに?誰に?言えばいいのか・・・が問題ですね。
恐る恐る部屋のドアを開けてみた
室内に入るとすでに
- その①:電気がついている
- その②:暖房が入っていて温かい
- その③:添え付けのスマホも起動してお出迎えしてくれました
の状態。最初誰かすでに室内に人がいる?!と思いましたが、ではなく、これが「おもてなし」なんですね。予約から入室までいろいろありました。抜けているのか?気配りが利いているのか?どちらか分かりませんが、まったく悪い気はしません。
室内もベット、冷蔵庫、台所、電子レンジ、洗濯機、広い浴室などの設備もばっちりです。本当にこれで2千数百円なのと思わせるぐらい素晴らしい宿泊環境です。次回もまたOYOを利用したいなと思いました。
【NHK受信料は低価格の敵?】
ただテレビはありませんでした。安価で部屋を提供するには毎月のNHK受信料の支払いは大きな障害となるのかもしれませんね。
最後まで誰とも会いませんでした
翌日にチェックアウトを済ませ退出。最後までスタッフ、他のお客さんを含めて誰とも会いませんでした。あるYouTubeの動画(ホリエモンの動画だったかな)でOYO日本法人の社長さんが「(チェックインからアウトまで)日本のラブホテルは誰とも会わない。これは世界最先端のホテルの仕組みだ」話されていました。
なるほど!これは、そこからアイデアを採用しているのかなと思ったりもしました。
【まとめ】初めて利用したOYOホテルについて
話題のOYOホテルを利用してみて良い所・悪い所をまとめてみました。
良い所
- 宿泊料が安い
- 設備が清潔で充実している
- チェックイン、チェックアウトがストレスなしで進んでいく
悪い所
- 初めてだと登録、チェックインに戸惑うかも
- 室内にテレビがない
サービス内容は要求すればきりがないものです。「安さ」「清潔」「スピード」は同価格帯のホテルやゲストハウスに比べ頭1つ、2つ抜けている印象です。次回も泊まるならOYOホテルを利用したいと思いました。